« J’attends Poitiers… Comment ?..».
Regard à Maigret. Hésitation.
« Je ne pense pas qu’il s’en occupe… En tout cas, pas officiellement.»
ー Très bien, approuva Maigret de la tête.
(Georges Simenon : Les vacances de Maigret; Chap.5)
『ポワチエを待ってます。何です?』
メグレの方を見て、ちょっとためらいながら
『彼は捜査には関わらないと思いますよ。とにかく正式には。』
「それで結構」とメグレはうなづいた。
(#54『メグレのバカンス』第5章)
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*サーブルの町の警察だけでは殺人事件を捜査する余力がないので、ポワチエ市の警察から刑事を2人派遣してもらい、捜査に専念してもらうことになった。ここにパリ警視庁の有名なメグレ警視がバカンスで来ているのを気にするのだが、メグレ自身は仕事として関わるつもりは全くなかった。

Crédit d’image : L’écran sur Youtube
Téléfilm #18 “Les Vacances de Maigret" avec Bruno Crémer
1995.09 © Dune / France2
J’attends Poitiers < attendre(ジャタン・ポワチエ)私はポワチエを待つ(現在形)
Comment ?(コマン)何と?
Regard à Maigret(ルギャー・ア・メグレ)メグレの方を見て
Hésitation(エジタシォン)n.f. ためらい
Je ne pense pas que < penser(ジュヌパンスパ・ク)私は~とは思わない(現在形)
*和訳に関して言うと、この構文では「正しい訳文」と「感覚的訳文」との岐路に立たされる場合がある。つまり「~とは思わない」と「~しないと思う」との違いである。前者は欧米語的で「否定的要素」を強調するのだが、日本語の通常表現では思う所に否定を入れない、つまり柔らかなニュアンスで話すのが普通なのだ。(もちろん議論が高じて強調する場合は使っているが)
il s’en occupe < s’occuper(イルサンノキュプ)彼がそれに関わる(現在形)
En tout cas(アントゥキャ)とにかく
pas officiellement(パゾフィシエルマン)公式ではなく
Très bien(トレビァン)大いに結構
approuva Maigret < approuver(アプルヴァ・メグレ)メグレは賛同した(単純過去形)
de la tête(ドゥラテト)頭を振って