フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)独房、看守

  Le 15 octobre, à deux heures du matin, la porte de ta cellule sera ouverte et le geôlier occupé ailleurs. Si tu suis le chemin ci-dessous tracé…

(©Georges Simenon : La tête d’un homme, Chap.1er) 

 

 10月15日午前2時、君の独房の扉は開いているだろう。そして看守はよそにいる。もし君が下記に線引きされた道順をたどるならば・・・

(#05『男の首』第1章)

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

 

*「男の首」は冒頭からサンテ刑務所に収監させられている死刑囚のウルタンを脱獄させるというメグレたちの大英断のシーンとなる。サン=クルーの富豪の未亡人を惨殺したとして捕らえたウルタンは早々に死刑の判決が出たのだが、その裏に何かあるとメグレは考えたのだ。

 

 

Le 15 octobre(ルケーンゾクトーブル)10月15日

 

à deux heures du matin(アドゥズー・デュマタン)午前2時

 

la porte de ta cellule sera ouverte < être(ラポルト・ドゥタセリュール・スラウヴェルト)君の独房の扉は開いているだろう(単純未来形)

 

et le geôlier occupé ailleurs(エルジェオリエオキュペ・アィユー)そして看守は他に関わっているだろう(単純未来形)ここでは sera occupé の sera が省略されていると思われる。

 

Si tu suis le chemin ci-dessous tracé < suivre(シチュシュイ・ルシュマン・シドシュトラセ)もし君が以下に線引きされた道順に従うならば(現在形)