フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)自動拳銃、弾倉

  Maigret, sans paraître écouter, avait pris un automatique dans son tiroir et était occupé à en vérifier le chargeur.

(©Georges Simenon : Maigret, Lognon et les gangsters; Chap.7) 

 

 メグレは話を聞いていないように見えたが、引き出しから拳銃を手に取って弾倉を確かめるのに忙しかった。

(#66『メグレと生死不明の男』第7章)

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*拳銃を持つ場面はメグレにはふさわしくない。しかし今回だけは必要だった。彼は部下を選りすぐってメゾン=ラフィットに乗り込むことにした。張込み中のトーランス、帰宅して寝ついたばかりのリュカをたたき起こし、若手の頑健な巡査を運転手にした。郊外に住んでいたジャンヴィエは呼び出す時間が足りないので断念した。

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Crédit photo : Le livre des armes dans la police

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sans paraître écouter(サンパレートル・エクテ)話を聞いていないように見えた(直訳では「聞いているように見えることなしに」)

 

avait pris un automatique < avoir, premdre(アヴェプリ・ザンノートマチク)自動拳銃を手に取った(大過去形)

 

dans son tiroir(ダンソンチロワール)彼の引き出しから

 

*était occupé à en vérifier le chargeur < être, occuper(エテトキュペ・ア・アンヴェリフィエ・ルシャルジュー)弾倉を確かめるのに忙しかった(半過去形)

être occupé à ~ するのに忙しい