フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)ちっとも重要ではない

ー Remarquez que je n’attache guère d’importance à l’absence du revolver près du cadavre… (---) Un rôdeur peut être passé par là, ou un enfant…

(©Georges Simenon : Le fou de Bergerac; Chap.8) 

 

「いいですか、死体のそばに拳銃がなかったことはちっとも重要ではありませんよ。(---) 浮浪者がそこを通りかかったかも知れませんし、それとも子供が・・・」

(#16『メグレを射った男』(ベルジュラックの狂人)第8章)

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*町の判事がメグレを訪ねてきて、死んだ男がメグレを撃った後に自殺したと見なして事件の幕引きを図ろうとした。連続通り魔事件とも関連させず、この男とベルジュラックの町との関係も無視しようとするその態度にメグレは大いに不満だった。

 

Crédit d’image : L’écran sur Youtube

Téléfilm “Maigret et le fou de Bergerac” de “Les enquêtes du commissaire Maigret” © Antenne 2, 1979; ©INA - Institut National de l'Audiovisuel

 

Remarquez que < remarquer(ルマルケ・ク)~に注目しなさい(命令形)

 

je n’attache guère d’importance < attacher(ジュナタシュ・ゲール・ダンポルタンス)私は何の重要性も与えない(現在形)

*ne ~ guère ちっとも~でない

 

à l’absence du revolver(アラプサンス・デュルヴォルヴェ)拳銃がないこと

 

près du cadavre(プレデュ・カダーヴル)死体のそばに

 

Un rôdeur peut être passé par là < pouvoir, être, passer(アンロドゥー・プーテートルパッセ・パーラ) 浮浪者がそこを通りかかったかもしれない(現在形)

 

ou un enfant(ウ・アンナンファン)それとも子供が