フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)嘘をつくことがある

ー C’est vrai qu’il m’arrive de mentir, comme à toutes les femmes, mais je vous jure que ce n’est pas le cas.

(©Georges Simenon : Maigret et la vieille dame; Chap.2) 

 

「女は皆そうですけど、たしかに私も嘘をつくことがあります。でも誓って言いますが、これはそうじゃないわ。」

(#59『メグレと老婦人』第2章)

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*このセリフは老婦人ヴァランティーヌなのだが、現代でもこうした発言は大きな問題を引き起こす引き金にもなっている。女だけでなく男も、つまり人間は絶対嘘をつかないことが最善なのかどうか? 私自身、これまでしばしば嘘をついてきたので、閻魔様から舌を抜かれる覚悟をいよいよしなければならないとは思っている。

 

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Crédit photo :『うそをつく女』 単行本 – 2000.01 ソフィー・マルソー (著), 金子 ゆき子 (訳)Menteuse - Sophie Marceau (原著)1996  @amazon.jp

 

C’est vrai que < être(セヴレ・ク)~なのは本当である(現在形)

 

il m’arrive de mentir < arriver(イルマリヴ・ドゥマンティール)私は嘘をつくことがある(現在形)il は非人称

 

comme à toutes les femmes(コム・アトゥトレファム)すべての女性にあるように

 

mais je vous jure que < jurer(メ・ジュヴジューク)しかし私は~だとあなたに誓って言う(現在形)

 

ce n’est pas le cas < être(スネパルキャ)これはその場合ではない(現在形)