フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(こだわりの酒)ホテルのバーでウィスキー

  Maigret avait accepté le whisky qu’on lui offrait mais Lapointe par discrétion, n’avait pris qu’un verre de bière.

(©Georges Simenon : Maigret voyage; Chap.3) 

 

 メグレは出されたウィスキーを受け入れたが、ラポワントは控え目にビール一杯しか飲まなかった。

(#78『メグレとかわいい伯爵夫人』第3章)

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被害者の友人アーノルド氏に話を聞くためにメグレはバーに行った。アーノルド氏は英国人らしく、スコッチの水割り(あるいはソーダ割り)を頼んでいた。メグレはある事件が起きると、ある特定の酒にこだわる傾向がある。今回はウィスキーらしい。

 

Crédit photo : Captain's Reserve Single Malt Scotch Whisky - The Glenlivet

https://www.theglenlivet.com/

 

avait accepté le whisky < avoir, accepter(アヴェ・アクセプテ・ルウィスキー)ウィスキーを受け入れた(大過去形)

 

qu’on lui offrait < offrir(コンリュイオフレ)彼に差し出された(半過去形)

 

par discrétion(パーディスクレシォン)慎み深く、控え目に

 

n’avait pris que < avoir, prendre(ナヴェプリク)~しか飲まなかった(大過去形)

 

un verre de bière(アンヴェール・ドゥビエール)ビール一杯