フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(メグレの日常)夫人のアルザス訛り

  C’était un accent agréable, chantant.  Mme Maigret aussi était alsacienne et avait conservé à peu près la même taille, le même embonpoint.

(©Georges Simenon : Maigret et le voleur paresseux; Chap.7) 

 

 それは気持のいい、抑揚のある訛りだった。メグレ夫人もアルザス出身で、ほとんど同じ背丈で、同じ肉づきをしていた。

(#84『メグレと優雅な泥棒』第7章)

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*訪ねた先の女はアルザス出身で訛り(アクサン)があった。メグレ夫人もアルザス出身で同じような体型だった。「気持がいい」「抑揚のある」訛りだという。

 

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Crédit photo : La promenade d’ Hansi (1873-1951) @La Poste 2009

 

C’était un accent agréable, chantant < être(セテ・アンナクサン・アグエアブル・シャンタン)それは気持のいい、抑揚のある訛りだった(半過去形)

 

aussi était alsacienne < être(オッシ・エテアルザシェンヌ)もまたアルザス出身だった(半過去形)

 

et avait conservé < avoir, conserver(エアヴェ・コンセルヴェ)そして保っていた(大過去形)

 

à peu près(アプープレ)ほとんど

 

la même taille(ラメームタィユ)同じ背丈

 

le même embonpoint(ルメーム・アンボンポワン)同じ肉づき