フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)至近距離で

ー Il a reçu une balle dans le tempe, presque à bout portant. (---) M. Duhourceau est d’accord avec la police pour croire qu’il s’est suicidé, voilà une huitaine de jours, peut-être tout de suite après t’avoir attaqué.

(©Georges Simenon : Le fou de Bergerac; Chap.5) 

 

「彼はほとんど至近距離からこめかみに銃弾を受けている。 (---) デュウルソー判事は警察が8日ほど前にあんたを襲った直後におそらく自殺したんだと考えるのに同意してますよ。」

(#16『メグレを射った男』(ベルジュラックの狂人)第5章)

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*男はこめかみを銃で撃たれたので、警察は自殺の線を考えたが、銃はポケットに入ったままであり、しかも一発しか発射していなかった。その一発はメグレを射ったものであり、自殺では不審に思われた。しかもさっきフランソワーズを襲った犯人は別にいることになり、まだ見つかっていない。

 

 

Il a reçu une balle < avoir, recevoir(イラルシュ・ユヌバル)彼は銃弾を受けた(複合過去形)

 

dans le tempe(ダンル・タンプ)こめかみに

 

presque à bout portant(プレスク・アブーポルタン)ほとんど至近距離で

 

est d’accord avec la police < être(エダコー・アヴェクラ・ポリス)警察と同意している(現在形)

 

pour croire qu’il s’est suicidé < se suicider(プークロワール・キルセ・シュイシデ)彼が自殺したと思うのに(複合過去形)

 

voilà une huitaine de jours(ヴォワラ・ユヌ・ウィテーヌ・ドゥジュー)8日ほど前に

 

peut-être tout de suite(プテートル・トゥドシュイト)たぶんすぐに 

 

après t’avoir attaqué < attaquer(アプレ・タヴォワール・アタケ)君を襲った後(複合過去形)