フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)眠くない

  Il n’a plus du tout sommeil. (---) Et Maigret s’oblige à respirer régulièrement en comptant jusqu’à cinq cents avec l’espoir de s’endormir.

(©Georges Simenon : Le fou de Bergerac; Chap.1er) 

 

 彼はもはやまったく眠くなかった。 (---) メグレは500まで数えれば眠るだろうと思いながら規則正しい呼吸を心がけた。

(#16『メグレを射った男』(ベルジュラックの狂人)第1章)

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

 

*夫人が妹のお産でいない状況下で、警視庁の同僚が退職してドルドーニュに引っ込み、機会があったら遊びに来いと手紙で言ってきた。それと同時にボルドーへの出張の話が出てきたので、メグレはこれ幸いと出張のついでにドルドーニュに立ち寄ることにしたのだった。しかし夜行寝台列車に乗ったのだが、暖房の効き過ぎと、同乗の客がうるさいのでなかなか寝つけなかった。

 

Crédit photo : Compte les moutons ! @amazon.fr



Il n’a plus du tout sommeil < avoir(イルナ・プリュデュトゥ・ソマイユ)彼は全然眠くない(現在形)

 

s’oblige à respirer régulièrement < s’obliger(ソブリジュ・アレスピレ・レギュリエールマン)規則正しく呼吸するように心がける(現在形)

 

en comptant jusqu’à cinq cents < compter(アンコンタン・ジュスカ・サンサン)500まで数えながら(現在分詞)

 

avec l’espoir de s’endormir(アヴェク・レスポワードゥ・サンドルミール)眠る希望をもって