L’anglais scolaire du commissaire n’était pas fameux et ne lui avait pas servi à grand-chose à Londres, encore moins au cours de ses deux voyages aux États- Unis où ses interlocuteurs, pourtant, mettaient beaucoup de bonne volonté à le comprendre.
(©Georges Simenon : Maigret et le fantôme; Chap.4)
学校で習ったメグレの英語は大したものではなかった。ロンドンではほとんど使えなかったし、米国への二度の旅行のときはもっと酷かった。それでも彼の話し相手は大いに好意を示して彼の言うことを理解してくれたのだ。
(#89『メグレと幽霊』第4章)
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*フランス人があまり英語を話せないという点で、ある英国人が「それはフランス語が強い言葉だから」と言っていたことを思い出す。それはフランス語による文化遺産が膨大であることも確かなのだが、自国の言葉だけで日常生活を完結させている国では英語を学ぶ必然性が薄くなる分、自国語への依存度は高いことになる。日本でもそうだ。
Crédit photo :J'apprends l'anglais avec Tommy et Julie dès 7 ans
@hachette-education.com(フランスでは小学校から「トミーとジュリー」?)
L’anglais scolaire du commissaire(ラングレ・スコレール・デュコミセール)学校で習ったメグレの英語
*n’était pas fameux < être(ネテパ・ファムー)大したものではなかった(半過去形)ne pas fameux(慣用句)大したことはない
et ne lui avait pas servi à grand-chose < avoir, servir(エ・ヌリュイ・アヴェパ・セルヴィ・アグランショーズ) そして大したことには使えなかった(大過去形)
encore moins au cours de ses deux voyages(アンコー・モワン・オークー・ドゥセ・ドゥヴォワヤージュ) 二度の旅行のときはもっと
où ses interlocuteurs, pourtant(ウ・セザンテロキュトゥー・プルタン)それでも彼の話し相手たちが
*mettaient beaucoup de bonne volonté < mettre(メッテ・ボクードゥ・ボヌヴォロンテ) 大いに好意を示した(半過去形)
bonne volonté 善意、好意、熱意、やる気
à le comprendre(アル・コンプランドル)彼を理解するために
*参考再出:(メグレの日常)英語は苦手 (2020.07.02)
https://maigretparis.hatenablog.com/entry/2020/07/02/090318