フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)尾行されていないか心配する

« Il a parlé longtemps au téléphone, a bu deux cafés sans sucre et s’est dirigé
vers la gare en regardant autour de lui comme s’il craignait d’être suivi.  Il a
fait un mauvais coup ? »
(©Georges Simenon :Maigret et la Grande Perche; Chap.3)

『彼は長いこと電話で話をして、砂糖なしでコーヒーを2杯飲んで、それから駅の方に向かったよ。尾けられていないか心配するみたいに周囲を見回してね。まずい事をやったのかね?』
(#65『メグレと消えた死体』第3章; 原題は「メグレとのっぽの女」)

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*のっぽ女が夫のアルフレッドの立ち寄ったカフェバーを探し出して、そこで聞いた話をメグレに語った。パリの北駅近くのモーブージュ通りの店である。
イメージ 1

Crédit photo : Un café-bar de la
rue de Maubeuge,
“Le Bouquet du Nord”, Paris 10e
Google street-view

Il a parlé longtemps au téléphone < parler(イラパルレ・ロンタン・ゾーテレフォヌ)彼は長い間電話で話をした(複合過去形)

a bu deux cafés sans sucre < boire(アビュ・ドゥカフェ・サンシュクル)砂糖なしでコーヒーを2杯飲んだ(複合過去形)

et s’est dirigé vers la gare < se diriger(エセ・ディリジェ・ヴェーラギャール)そして駅の方に向かった(複合過去形)

en regardant autour de lui(アン・ルギャルダン・トートゥードゥリュイ)彼の周りを見つめながら(現在分詞)
comme si(コムシ)あたかも~のように

*il craignait d’être suivi < craindre(イル・クレーニェ・デートルシュイヴィ)彼はつけられているのを心配していた(半過去形)
craindre de ~ を恐れる、心配する

Il a fait un mauvais coup ? < faire(イラフェ・タンモーヴェクゥ)彼は悪い事をやったのか?(複合過去形)