フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)人生をやり直す

ー Et, chaque fois, nous avons pardonné.  Chaque fois, il donnait vraiment l'impression qu'il allait se refaire une vie... Nous lui ouvrions à nouveau notre porte... Puis il disparaissait après avoir commis une nouvelle indélicatesse...

(Georges Simenon : Maigret et les braves gens; Chap.7) 

 

「そしてその度ごとに私たちは許しました。毎回彼は本当に人生をやり直すつもりだという印象を与えました。私たちは改めて彼に門戸を開いたんです。それからまた不始末をしでかして、彼は姿を消しました。」

(#85『メグレと善良な人々』第7章)

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*ジョスラン夫人の実弟フィリップの存在は彼らの家庭にとっての厄介者となった。この章の彼女の長い告白は、推理小説の謎解きというよりも、実人生の苦悩をさらけ出すものだった。

 

 

Et, chaque fois(エ・シャクフォワ)そしてその度ごとに

 

nous avons pardonné < avoir, pardonner(ヌザヴォン・パルドネ)私たちは許した(複合過去形)

 

il donnait vraiment l'impression que < donner(イルドネヴレマン・ランプレション・ク)彼は本当に~する印象を与えた(半過去形)

 

il allait se refaire une vie < aller(イラレ・スルフェール・ユヌヴィ)彼は人生をやり直そうとしていた(半過去形)

 

Nous lui ouvrions à nouveau notre porte < ouvrir(ヌリュイ・ウヴリオン・アヌーヴォ・ノートルポルト)私たちは改めて彼に門戸を開いた

 

Puis il disparaissait < disparaître(ピュイ・イルヂsパレッセ)それから彼は姿を消した(半過去形)

 

après avoir commis < commettre(アプレザヴォワーコミ)しでかした後に

 

une nouvelle indélicatesse(ユヌヌーヴェル・アンデリカテス)新しい不始末