フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(フランス語警察用語)デカ(刑事)、やり口

ー Je parle de Victor…
ー Eh bien ?
ー Est-il chez vous ?
ー Cela vous regarde ?
ー Je suis un de ses amis.
ー Vous êtes un flic, oui.
ー Mettons que ce soit la police. Poliensky habite-t-il toujours chez vous ?  
Inutile d’ajouter que vos déclarations sont vérifiées.
ー On connaît vos manières.
(©Georges Simenon : Maigret et son mort; Chap.5)

「ヴィクトールのことなんだが…」
「それで?」
「そこにいるのかい?」
「あんたに関係があるの?」
「友だちなんだ。」
「あんたデカでしょ、きっと。」
「警察だとしておこう。ポリアンスキはそこに住んでるのか?わかってるだろうが、言ったことは裏付けを取るからな。」
「あんたらのやり口は知ってるわよ。」
(#55『メグレと殺人者たち』第5章)

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*殺された男のポケットから身分証が出てきた。チェコ出身でシトロエンの工場で働いていた。メグレは男が住んでいたと思われる下宿屋の女主人に電話を入れる。
イメージ 1

Crédit photo : L’écran sur Youtube
Téléfilm “Maigret’s dead man”
Bande annonce ©BBC 2016
@Guia del Ocio

Je parle de < parler(ジュパルルドゥ)私は~のことで話している(現在形)

Est-il chez vous ?(エティル・シェヴー)彼はあなたのところにいるのか?

Cela vous regarde ? < regarder(スラヴルギャルド)それはあなたに関係しているのか?

Je suis un de ses amis.(ジュシュイ・ザンドセザミ)私は彼の友人の一人だ。

*Vous êtes un flic, oui(ヴゼット・ザンフリク・ウィ)あんたは刑事でしょ、きっと(oui は相手に確認せず、自分で肯定・確信している)

*Mettons que ce soit la police < mettre(メトンク・スソワラポリス)警察だということにしておこう(命令形、que 以下の従属節は接続法現在形)

habite-t-il toujours chez vous ? < habiter(アビト・ティル・トゥジュー・シェヴー)彼はあなたの宿にずっと住んでいるのか?

Inutile d’ajouter que(イニュティル・ダジュテ・ク)~を付け加える必要はないが

vos déclarations sont vérifiées < vérifiér(ヴォデクララシォン・ソン・ヴェリフィエ)あなたの申し立ては確認される⇒裏付けを取る

On connaît vos manières < connaître (オンコネ・ヴォマニエール)あなた方のやり方はわかっている