フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

(メグレと印象的な女性たち)被害者と暮らしていたアリーヌ(1)

ーOù est Aline ?
ーLa fille qui vivait avec la victime ?  Elle pleure, à plat ventre sur son lit.  
Une femme de ménage veille sur elle.
(©Georges Simenon : La Patience de Maigret; Chap.1er)

「アリーヌはどこ?」
被害者と暮らしていた女の子ですか?ベッドに突っ伏して泣いてますよ。家政婦が見てますけどね。」
(#91『メグレと宝石泥棒』第1章; 原題は「メグレの忍耐」)

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*殺されたパルマリは、数年前に自分の経営するレストランの前で何者かに自動小銃で撃たれ、片足を失った。以来愛人のアリーヌとほとんど自宅の中で過ごしていた。メグレは彼を宝石泥棒の首謀者とにらんで長い間事情聴取を続けてきたが、なかなか尻尾がつかめないでいた。

la victime(ラ・ヴィクティム)n.f. 被害者(被害者が男性であっても元々の名詞が女性形なのでラのままになる)

pleure < pleurer(プルール)v.i 泣く、涙を流す
イメージ 1

Crédit photo : Pleureuse,
Jean-Jacques Henner(1829-
1905) ©RMN Musée national
Jean-Jacques Henner, Paris

à plat ventre(アプラヴァントル) 腹ばいになって、突っ伏して

femme de ménage(ファム・ドゥ・メナージュ)家政婦

veille sur elle < veiller(ヴェィユ・シューエル)彼女の世話をしている、見守る