フランス語で楽しむ「メグレ警視」

メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます。横文字の文章を読み慣れるように

フランス語の慣用表現「洋梨を渇きのために取って置く⇒万一のために貯金しておく」

  Il mettait des semaines, parfois des mois, à préparer son coup, toujours pour une somme importante. (---) Conservait-il une poire pour la soif

(©Georges Simenon : Maigret et la jeune morte; Chap.6) 

 

 彼は数週間、時には数カ月かけて次の犯行を準備した。いつもかなりの金額だった。 (---) 彼は万一のために貯めていたのだろうか?

(#72『メグレと若い女の死』第6章)

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

 

*ルイーズの父親はオランダ出身の詐欺・窃盗犯で、世界を股にかけて活動し、なかなか捕まらない人物だった。

 

Il mettait des semaines < mettre(イルメッテ・デスメーヌ)彼は数週間かけていた(半過去形)

 

parfois des mois(パルフォワ・デモワ)時には数カ月

 

à préparer son coup(アプレパレ・ソンクー)その犯行を準備するのに

 

toujours pour une somme importante(トゥジュー・プーユヌソム・アンポルタント)つねにかなりの金額のために

 

Conservait-il une poire pour la soif ? < conserver(コンセルヴェティル・ユヌポワール・プーラソワフ)万一のために貯めておいたのだろうか?(半過去形)

*garder une poire pour la soif(慣用表現)万一のために貯金しておく(←渇きのために洋梨を取っておく)

Crédit photo : Chromo Boyer “Garder une Poire pour la Soif” keep something for the rainy day @Card PicClick Exclusif

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